引っ越し前夜

SOLD OUT

「引っ越し前夜」というzineを作りました。

すべてを一旦停止させて引っ越そうと決めたのはちょうど昨年の今頃のこと。そこから浮いたり沈んだりを飽きるほど繰り返して、夏の手前から本格的に新たな拠点探しを始めた。

そこから引っ越し前夜までの4ヶ月間の日記を一冊にまとめました。

また、今回はこの人の話が聞きたいなと思った3人の方に「それぞれの引っ越し前夜」というテーマで文章を書いていただきました。

ひとりひとりに通り過ぎた前夜があって、その切り取り方も本当にばらばら。
そして3人の人柄が文章からしっかり溢れていて、とても素直に書いてくださったのが伝わってきます。

さまざまな視点が入ることでとても面白い一冊に仕上げてくださいました。ぜひ3人の文章を読んでいただけると嬉しいです☺️

◯ それぞれの「前夜」
岩瀬竜太 (@kamashita.g )
かまどの下の灰までgallery/書店員

井上智象(@kamashita.g )
かまどの下の灰までgallery

Lily Sue
「感じる。考える。生きる。」を綴る人

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七月二十日（木）
これまで何度も経験してきた引っ越し前夜。胸の高鳴りと本当に大丈夫だろうかという不安とともに眠る夜。それでも足を進めなければいけない。そういう日々を、そんな気持ちともに、かれこれ半年以上も過ごしている。
　
ああ、この状況を記録しよう。どうせ忘れてしまうことほど書いておこう。引っ越すまでの記録になるのか、それとも結末のない日記になるのか。わからない。わからないまま、曖昧なまま進むことが大人になるほど難しくなるのはなんでかな。

引っ越し前夜、あなたはなにをしていただろう。それまでどんなふうに暮らしていたのだろう。たくさんの小さなさよならがあったはずだけど、いつだって簡単に忘れてしまうから。
ただぼんやりとした不安とともにある生活を綴る。そうやって自分のまなざしや目の前にいる人のまなざしを見つめることがわたしにとっての生活であり、なやをする理由のひとつであり、生きるために必要なことなのかもしれない。

小日向美咲
服と雑貨なやをしている人。

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●サイズ
17cm×13cm
手作りのため、多少の荒っぽさも含めてお楽しみいただければ幸いです。